今週の近代麻雀のコラムは、最強位を狙う村上淳プロです。
先日、最高位戦日本プロ麻雀協会の
最高位決定戦が行われ、再び最高位に返り咲いた
村上淳プロの戦いぶりを、観戦しました。
神楽坂の雀荘バカンスのバブリックビュー
イングでの観戦です。
村上プロは、雀荘たぬの創業時の
学生アルバイトとして入店し、
後に第11期最強位となる
長村大さんといっしょでした。
当時は村上淳さんのほうが、麻雀の
キャリアも長くて、腕のほうも少し
上に見えました。
二人とも大の麻雀好きで、やがて
最高位戦のプロテストを受けて、難なく
合格しました。
「親方、私は麻雀プロとして生きて
いきたいんですが、何かアドバイス
をください」
村上淳さんの決意は固いようでした。
「詳しいこことは分からないけど、20代で
2つくらいタイトルが欲しいよね。
自分の本場所の最高位とその他の
タイトル」
ところが、実際にこれを先に
やり遂げたのは、最強位などのタイトルを
獲得した長村大プロのほうでした。
「長村君が羨ましいですよ。デジタルの
申し子なんて、私も言われたいです」
村上プロは最高位戦のリーグこそ
順調に上がっていったものの、20代では
大きなタイトルと取る事ができません
でした。
しかし日ごろの勉強会や牌譜検証などの
努力が、30代になって実り、最高位や
最高位戦Classic などの
タイトルを総なめにしたんです。
その後いったん最高位は失ったものの、
モンド杯などのテレビ対局でも大活躍
し、今年再び最高位のチャンスが巡って
来たんです。
「親方、絶対に最高位になって、最強戦に
も出ます!」
そう意気込んでいたかと思えば、
「なんか色いろあってダメなんですよね」
と弱気になったりとか。
本人はデジタル麻雀を標榜していますが、
周りからは「けっこうアナログ」と
評されているようです。
私たちが観戦している時にも、胸元に入れた
お守りをギュッ握る姿が放映され、
「PL学園かよ」
とツッコミが入ってました。
画面に流れる視聴者のコメントも、
村上プロの挙動や一打一打を盛り上げます。
「リーチ行け!」
「行ったあー」
「一発ツモー!!」
多くの人たちに感情移入してもらえる
麻雀は素晴らしいです。
村上プロは最高位を獲得して、最強戦
に出場ですが、他の出場者のみささんも
厳しい戦いを勝ち抜いての勝負です。
今年の最強戦も楽しみです。
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