点5のお客さんがカップルでご来店。女子クルーが入ってゲームが始まりました。若い女性は初心者のようで、男性がアドバイスしながら打っています。
女子クルーが先行リーチ。待ちはカンチャンですが、東パツで、赤が1枚あればリーチでOKだと思います。
男性が追いかけリーチ。すぐに8ソの暗カンがあり、女子クルーはガックリ。男性がアガったの3メンチャンの素晴らしい待ちですた。
8ソが離れてあいるので、気付きにくいかもしれませんが、リーチ後のこの暗カンは認められません。「アガリ形が変わる暗カンは禁止。たとえ待ち牌の種類が変わらなくても」。下図で7ソでアガった場合、8ソを暗カンしてると、三色が付かなくなってしまいます。
女性クルーは、暗カンのショックで気付かなかったのか、そのまま次のゲームに進んでいました。
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コメント
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⑥⑦⑧一二三5556888の手をリーチし、リーチ後に8を暗槓し4をツモあがった男性の方、本来ならチョンボですよね?
女性クルーの唯一の当たり牌である8を暗槓された精神的なショックは仕方ないし、お気持ちは察します。
ただ、それを親方は直にご覧になっていたのだから、「リーチ後は待ちが変わらなくてもメンツ構成が変わってしまうなら、暗槓はできない」という旨を伝えつつ、正しいルールで裁定するのが筋なのではないでしょうか?本来なら2000・4000(親なら4000オール)を支払っているところを、1300・2600(親なら2600オール)の収入となっているのだから、点差的にもゲームに大きな支障が出ています。
投稿: hide | 2013年11月11日 (月) 12時01分
「リーチ後の暗槓」についてですが、私が見る限り、フリーで打つにも関わらず、正確に落とし込まれていないケースが多いので、この機会にシェアさせていただきます。
まず、リーチをかけていない状態であれば、制限はありません。
ただし、リーチをかけている状態であれば、以下の3つの条件を全て満たして初めて可能になります。
(条件1)待ちが変わらないこと。
これが最も簡単な例だと思います。例えば
123789③④⑤四五五五でリーチ
待ち牌は、三四六ですが、リーチ後に五を持ってきて暗槓をした場合、
123789③④⑤四 暗槓(五五五五)となり
待ちが四だけになってしまいます。
したがって、このケースでは不可ということです。
(条件2)メンツ構成が変わらないこと。
このケースは最も難しい例ですね。例えば
1113444⑤⑥⑦八八八でリーチ
4の暗槓は(条件1)のように、待ちが変わってしまうため不可ですが、1も暗槓できません。「1を暗槓しても待ちが変わらないから良いのでは?」と思うかもしれませんが、これも不可なのです。
というのも、2であがった場合のメンツ構成について考えてみれば分かります。
4を暗槓しなければ
(A)111(暗刻)34(両面待ち)44(雀頭)とも
(B)111(暗刻)3(単騎待ち)444(暗刻)
(C)11(雀頭)13(嵌張待ち)444(暗刻)とも
取ることができます。
しかし
4を暗槓してしまうと
上記パターン(C)である
11(雀頭)13(嵌張待ち)444(暗刻)と
取ることができなくなり、メンツ構成に変化が出てきます。
男性の上がった手牌もこのパターンに入ります。
⑥⑦⑧一二三5556888でリーチ
5を暗槓すると、467待ちが67待ちになり、4待ちがが消えるので不可ですが、8を暗槓すると、
55(雀頭)56(両面待ち)888(暗刻)や
555(暗刻)6(単騎待ち)888(暗刻)のパターンが残っていても
555(暗刻)68(嵌張待ち)88(雀頭)のパターンが消えてしまいます。
ちなみにですが
678六七八5556888をリーチした後に8をツモった場合、暗槓できない理由についてですが、論理が取り違えられてます。
「7で上がった場合に678の三色がつかなくなってしまう」と記してありますが、正確には「555(暗刻)68(嵌張待ち)88(雀頭)のパターンが消えてしまうから」なのです。役がつくかどうかではなく、メンツ構成が変わるかどうかが論点になっているはずです。
(おそらくクルーがイメージしやすいように、678の三色が消えてしまう例を挙げたと察しますが、論理展開が間違っていては、本質を捉え間違えてしまう恐れがあるので、付記させて頂きました。)
この(条件2)に引っかかる場合ですが
⓵⓵②②③③3334666
⑥⑦⑧三四五4445777
⑨⑨⑨五六七6667999
のように筋牌が暗刻になっており、
且つその筋牌の内側に雀頭になる可能性のある牌がある場合が、メンツ構成が変わるパターンになります。
似たようなパターンでも
⓵②③五六七5556999でリーチした場合
9を暗槓することはできます。
9を暗槓した後は
⓵②③五六七5556 (暗槓)9999となり
待ちもメンツ構成も変わらないし、この後論じる(条件3)も満たすことができるからです。
無論、5の暗槓は467待ちが6待ちだけになるので不可なのは、言うまでもありません。
(条件3)ツモった牌と同じ牌であること
このケースは(条件2)ほど難しいものではないのですが、意外に見落としてしまうケースがあります。
例えばですが
678二三11555567でリーチ
この手牌の55567の部分をピックアップしてみると、555(暗刻)567(順子)という構成になっています。
しかし、この手牌に8を持ってきて5を暗槓することが不可なのです。
というのは、555(暗刻)567(順子)の構成が、
5555(暗刻)678(順子)という構成になり
567の順子が678と変化してしまうからです。
つまり、元々あったメンツ構成が変化してしまうため、このケースでのリーチ後の暗槓は不可なのです。
この(条件3)で述べた暗槓のことを「送り槓」と言います。
もしどうしても5を暗槓したいなら、リーチ前にすれば良いことですね。
678二三11555567をダマにしておいて8を持ってきて5を暗槓するのはOKです。
678二三11678 (暗槓)5555の形でテンパイをし、リーチをしたことになるからです。3つの条件のうち、いづれも引っかかっていません。
リーチ後の暗槓の可否は、判断が難しいところですが、プレイヤーがゲームをスムーズに正しく進行していくためにも、必要なことであるはずです。
リーチ後に暗槓をする場合は
「待ちが変わらないか?」
「メンツ構成が変わらないか?」
「ツモってきた牌と同一の牌か?」
と自問自答してみれば、おのずと正解を導くことができます。
投稿: hide | 2013年11月11日 (月) 12時45分
hideさん、コメントありがとうございます。ご指摘の「親方が裁定すべきでは?」ですが、たぬでは卓内から要請が無い限り、卓外から声掛けは原則としてしていません。点数間違いなどもです。卓内のクルーが気付くように、さらに教育いたします。
投稿: 親方 | 2013年11月13日 (水) 16時00分