西原理恵子・山崎一夫単行本・９月１２日（水）発売

（前書きの一部）

「もしもし、たいへんです。お店に刑務所の人が来てます」
「何、刑務所が？」
　ウチでうたた寝している所に、緊急連絡を受けて、思わず枕を持って逃げだそうとしてしまいました。
　はて？　警察ならともかく、刑務所が来るってのもヘンです。良く聞けば、どうやら税務署が来たということらしい。
　それはそれで逃げ出したい気分ですが、とえあえず対応せざるを得ません。
　これが１年前のことで、現在に至るまで税金対策で苦闘の連続。さらに今後も当分のあいだ分割払いを余儀なくされております。
　この１年、税金に関する自分の無知と決断力の無さでドツボにハマってしまいました。税金だけでなく、商売やら体調やら一部の人間関係が、どんどん悪い方に進んでしまい、一時はウツ気味にまでなってました。
「その程度はウツじゃない！」
　西原理恵子さんが断言します。
「あたしが死ぬほど苦しかった時でも、主治医の高須克弥先生はウツはそんなものじゃないって言ってた。毎日起きて仕事してるんだからウツじゃないと。山崎さん、毎日麻雀やって毎月温泉（取材）行ってるじゃん。そんなウツあるかい！」