昭和の雀ゴロたち2
(近代麻雀より)
別の日のこと、今度は新規の坊主頭の1人客と、朴さんが同卓。
朴さんが坊主頭のトイメンに陣取っているのは、どうやら意識的らしい。
坊主頭のヤマにツモがかかる直前に、朴さんが坊主頭の牌をポン。これで、本来なら坊主頭に入るツモが朴さんに流れる。
朴さんは、ツモった牌を見もしないで、自分の牌の右端に順番に伏せたままくっつける。
ヤマが終わるころ、朴さんは坊主頭をニラんで言った。
「この牌、全部見せていいか?」「す、すみません。これで失礼します」
坊主頭の新規客は、箱テン分の現金を置いて退散してしまいました。 どちらも、一触即発でケンカになりそうですが、ほとんどそうはならなかった。
朴さんは大学のラグビー部OBの巨体で、顔はぼくらがこっそりと、「赤い鬼瓦」と呼んでいたほどの、迫力だったんです。
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